2021年2月21日 岡谷市のイルフ童画館で開催中の諸星大二郎展へ行ってきました。
諸星異聞録の執筆メンバーは私 下里亜紀子の他にNITLOさん、曹長さんの三人でした。
私と曹長さんは特急あずさに乗り、10時すぎに岡谷に到着、午前中は展示を堪能しました。
前もって図録を買っていたので予習はばっちりで細かい所を見れました。展示室は二階の二部屋、生原稿、イラストはもちろん、作品作りの際に参考とされた物の写真、現物も展示されています。諏訪での開催なので尖石遺跡出土の蛇体把手付深鉢はもちろんありました。
しかし図録にあっても展示されてないものもあり、各会場で少しずつ展示されるものが変わるみたいです。
その後、併設されているカフェでお昼を食べ、コラボメニューの「バトーショコラ」「暗黒星雲チーズケーキ」を食べました。おいしくて安い。食事とケーキ飲み物で千円ちょっとです。
さて午後はいよいよ目当ての「諸星ファンの集い」です。
お昼頃にはNITLOさんもいらして合流しました。
会場突き当たり右に登壇者の方(石埜三千穂さん 坂間雄司さん 山岡泰一郎さん)の席、真ん中にスクリーン、左に司会も務められたイルフ童画館館長の山岸吉郎さんの席があり、向かい合わせに参加者の席がありました。申込み時に伺った所、定員は25名だそうで、ほぼ満席でした。
まず登壇の方々の諸星体験から話は始まりました。お三方とも世代的にほぼリアルタイムで「生物都市」「暗黒神話」を見てファンになったそうです。
その後お一人ずつテーマを決めてお話をしてくださいました。
坂間さん スクリーンに画像を写しながら、暗黒神話のクリーチャーはどこから来たのかゴジラからエイリアンまで系統立てて話してくださりました。
石埜さんは諏訪の民俗学の研究をされていて、諸星まんがはどこから来たか、70年代というのはどういう時代だったのか話してくださり、諸星まんがに影響を与えたであろうSFと諏訪の研究書の紹介をしてくださいました。
山岡さんはかつてマンガ家を目指しておられて、当時の手塚賞のこと、諸星先生と星野之宣先生のこと、諸星まんがの絵はどこから来たのかなど話してくださりました。
山岸館長は諸星作品とアートの関わりなど話してくださりました。
そして その後は参加者との意見交換もやりました。
諸星体験、あの独特な絵の魅力などいろいろな話が出ました。
そして何よりもNITLOさんのおかげで諸星異聞録の紹介もできました。
予定の二時間で一旦会は終わったのですが、その後も30分位皆さんその場で諸星先生の昔の単行本を見たり、NITLOさんが持って行った昔のファンクラブ会誌やNITLOさん発行のBOXの本、諸星異聞録4など見てもらい、雑談をし、名刺も配って営業もしてしまいました。実はホームページ制作もこの日のためもあったのです。
もしかしたら新しい執筆者も増えるかもしれません。
そんなわけで諏訪まで行った甲斐がありました。(NITLOさん感謝です)
諸星異聞録5にはNITLOさん、曹長さんの視点でのレポートが載る予定です。
斯うご期待!
追記 諸星作品に影響を与えたであろう本 一冊目は古代諏訪の研究本です。
学術研究本のようなので高価かと思ってネットで調べたら2017年に文庫化されていました。新刊本が買えます。さっそく買いました。→
後はSF小説です。
「奇妙な関係」フィリップ・ホセ・ファーマ 中古本で買えます。(到着待ち)
「柔らかい時計」「時の葦船」荒巻義雄
時の葦船は読んだことがあったなと調べると「不安の立像」が収録されている
「73日本SFベスト集成」に収録されていました。(この本の方が貴重では・・)
マンガ
「ザ クレーター」手塚治虫
この中にある「とけた男」が諸星まんが
の溶けるイメージの元ではとのことでした。