やっと諸星異聞録5の編集が終わり、印刷所に入稿することができました。
なんと今回は72ページの本になりました。
特集は「SF短編」ですが、第二特集として「諸星大二郎展異界への扉レポート」
があります。これは前の記事にもありました岡谷市のイルフ童画館でのファン
の集いの参加者三名のレポートです。
SF短編というと諸星先生の初期の作品に多くありますが、どれも傑作で見返してみても全然古びていません。人口爆発
(「浸食惑星」)バーチャルワールド
(「夢見る機械」)人口減少(「ティラノサウルス号の帰還」)食料問題(「
食事の時間」)など思いついただけでも
現代に当てはまるものがたくさんあります。
あと意外に思われるかもしれませんが、
諸星先生の描かれる宇宙船もいいです。私は特にティラノサウルス号が好きなので、表紙に
使いました。諸星先生の描かれるメカは重量感や存在感があって本当にありそうな感じがします。
最近はマンガ全般にSFものが少ないですが、諸星マンガとの出会いが「生物都市」というSFだったので懐かしく、何度でも読んでしまいました。個人的に今はやりのファンタジー
が受け付けないのでもっとSFマンガが増えて欲しいと思うのは時代遅れなのでしょうか。
ともあれ、最初に戻りますが72ページもの厚さの本が出来たのは執筆者の皆さんのおかげです。ありがたいことです。
発売は5月1日のメロンブックス主催のGW超同人祭を皮切りに、6月頃に他のところで通販やイベント(サンシャインクリエイション)での販売を予定しています。
ところで次号の特集も決定しています。それは本を見てのお楽しみで・・・